中高年者の仕事探しは“宝探し”なの?


 少子化の波は既に企業の採用に大きな負の影響を及ぼしています。特に地方の中小企業の製造業などは、ようやくリーマンショックを乗り切ったはいいが、後継者がいないことに頭を痛めています。 これは深刻な問題です。企業の業績以外のところで倒産するなんてことはあっていけない話です。 しかし若者の絶対数が激減しているのは紛れもない事実であって、どうしようもありません。

 

 対策としてはアジア圏等から人材を求めるか、人件費が安く若い労働力が豊富な国に工場ごと移転しようか…等が考えとしては浮かんできます。

 

 しかし後者の場合は、"もの作り日本"の技術をまるごと外国に広めることになり、賢明な経営者は考えないでしょう。むしろそうあって欲しいと思います。

 

 いろいろと考えますが、これからは“後継者育成”はおそらく、どんどん難しくなっていくと思われますし(少子化のために)、いっそのこと、後継者育成ということ自体、過去の産物になっていくのかもしれません。終身雇用制も崩壊した今、今欲しいときに必要なスキルと必要な頭数があればいい…という発想に切り替わっていくのではないかと思っています。

 

 そのために有り余る中高年者の高いスキルと人脈を活用するための求人を出す…この繰り返しの中で企業は生き延びていくようになるのではないでしょうか? 

 

 確かに技術の伝承は必要ですが、今までのように学卒者を採用し一から教育していくのではなく、似たようなスキルを重ねた中高年者に対して、必要最低限の技術を教え込むだけで技術を継承していく…といった人材活用の省エネが当たり前の時代になっていくのではないでしょうか? せっかく育てた後継者であっても、いつ辞めていくかもわからない時代ですし。

 

 発想の転換です。

 

 少子化と高齢社会が二極分化した雇用市場の中で、介護や食品関連事業等が中高年採用に乗り出すケースがでできています。

 

 こちらも発想の転換です。

 

 人材は貴重な経営資源です。その資源を活用するというごく自然な発想さえあればでてくる動きなのですが。

 

 シルバー専門の就職斡旋会社設立のニュースもごく自然な発想の中で出てきた最近の動きです。

 

 子育ても終わり、それほど高い収入を必要としない会社都合退職で街に溢れた優秀な中高年は大勢います。一様に高いスキルとマネジメント力、忍耐力、人脈。これらの多くが採用したその日から期待できる即戦力、この魅力にようやく気付き始めたのです! 

 

 ですから中高年者の仕事探しは、宝探しよりもずっとずっと簡単なのですよ。